2月の新車販売、ホンダ「N-BOX」首位
日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が発表した2月の車名別新車販売は、ホンダの軽自動車「N―BOX」が前年同月比13・8%増の1万8823台で2カ月連続の首位となった。前年同月は能登半島地震や認証不正問題の影響があったが、現在は生産・供給が戻り全般的に堅調さを維持している。
首位のN―BOXは全面刷新から1年以上が経過し新車効果が薄れているものの、前年に能登半島地震による部品調達難の影響で減産していた反動が大きく5カ月ぶりの前年同月比プラスとなった。
2位はスズキの軽「スペーシア」で前年同月比4・3%増の1万5715台。現行モデルの評価に加え、2024年9月に発売したアウトドア仕様の「スペーシアギア」のてこ入れが奏功している。3位はトヨタ自動車の小型車「ヤリス」で同22・0%増の1万5245台。ヤリスは25年2月に「ヤリスクロス」も含め一部改良を実施しており、今後も増販効果が期待される。
小型ミニバンでは6位のトヨタの「シエンタ」が同22・3%増の1万538台、7位のホンダの「フリード」が同22・9%増の8815台とそれぞれ好調。またトヨタの高級ミニバン「アルファード」は1月にガソリン車・ハイブリッド車(HV)の一部改良やプラグインハイブリッド車(PHV)も設定したことで同86・8%増の8034台と伸びた。
前年比で大幅な増加となったのがダイハツ工業。5位の軽「タント」が同6・3倍の1万2404台、9位の同「ムーヴ」が同6・8倍の8177台などと伸長した。前年の認証不正問題による低迷からの反動増が大きい。ダイハツがOEM(相手先ブランド)供給するトヨタの小型車「ライズ」は同7・3倍の7995台(12位)、同「ルーミー」も同7・6倍の7800台(14位)と伸びた。