スギノマシン、サイクルタイム3割減 バリ取り・洗浄乾燥一体機
スギノマシンは、自動車などの金属部品のバリ取り・洗浄をする高圧水バリ取り洗浄機「JCC 303 TT」を発売したと発表した。高圧水による部品の洗浄・バリ取りと乾燥を1台で同時にできる。ユニットの高速化と加速度の向上で、サイクルタイムを従来より約30%短縮した。価格は2500万円(消費税・コラムロボット抜き)から。年間100台の販売を目指す。
機械室内に洗浄対象物(ワーク)を載せるターンテーブルを設け、片側では高圧バリ取り・洗浄をし、同時に片側でエアブロー乾燥をする。乾燥には自社製のスイングアーム式コラムロボットを採用し、ロボットアーム先端のノズルが対象物の周りを自在に動き、高精度な乾燥を実現した。
ストロークが拡大し、従来は精密狙い撃ち洗浄が困難だった大型ワークの6面洗浄に対応した。異なるワークを同時に洗浄・乾燥できるので、多品種混流生産が可能。サーボモーター駆動により、ポンプ停止状態の監視ができる。高圧洗浄機と乾燥機の2台が必要な工程を1台で対応でき、設置スペースを半分に抑えられる。