ヤマザキマザック、3次元ファイバーレーザー加工機 大径長尺パイプ・形鋼向け
ヤマザキマザックは、大径長尺のパイプ・形鋼向け3次元ファイバーレーザー加工機の新機種「FG―400 NEO」を発売開始した。エネルギー効率の高いファイバーレーザー発振器の搭載とビーム径・ビーム形状を制御する独自機能により、薄板から厚板までのさまざまな板厚の高効率加工を可能にした。価格は1億9350万円(消費税抜き)からで、年間36台の販売を目指す。
多様な材質の高速加工ができ、特に薄板から中板のパイプ加工の生産性を飛躍的に向上させた。例えば、板厚4・5ミリメートルの軟鋼の角パイプでは、二酸化炭素(CO2)レーザー仕様の従来機と比べ加工時間を約45%短縮。ステンレスやアルミニウムなどCO2仕様では困難な高反射材の加工にも対応する。
また、従来型のファイバーレーザー加工機では難しい厚板の高品位加工を実現。良質な切断面を得られるため、加工後のパイプ同士の組み付け・溶接におけるリードタイムを短縮する。電力消費量はCO2仕様と比較して約40%削減し、CO2排出量を抑制するとともにランニングコストを大幅に抑えた。