日本特殊陶業、サーメット製チップから撤退
日本特殊陶業はサーメット製チップから撤退する。受注を2018年12月末に、生産を19年3月末に終了する。同社の18年3月期の工具事業の売り上げは約137億円で、うちサーメット製工具は約5億円。得意のセラミックス工具などに経営資源を集中する。
サーメットは金属とチタン系などのセラミックスの複合材。高温強度・耐酸化性に優れ被削材と反応しにくく、工具ではダクタイル鋳鉄や鋼用を高速で安定して切削できる。同社は自社超硬コーティングチップでの代替を提案する。
以下、同社お知らせ
サーメット製チップの生産・販売中止のお知らせ
日本特殊陶業株式会社は、サーメット製チップの生産および販売を中止することを決定いたしましたので、下記の通りお知らせいたします。
当社は、長年に渡りサーメットチップを販売して参りましたが、諸般の事情によりサーメットチップの生産と販売を終了いたします。
本件につきましては、多大なご不便ご迷惑をお掛けすることと存じますが、2年間は販売を継続いたしますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。
●製品情報とスケジュールについて
対象製品 :サーメット製切削工具
対象材質名:T15、N40、C7X、C5O、および、これらのコーティング材質
最終受注日:2018年12月31日
生産中止日:2019年3月31日
販売中止日:2020年3月31日