少刃数の刃先交換式加工用カッター開発、 切りくず処理が容易 ダイジェット工業
ダイジェット工業は刃先交換式の加工用カッター「SKSエクストリームEXSKS形」の少ない刃数タイプを開発し、市場投入する。歯数が少なく切りくずの処理がしやすい点を訴求して、深い穴や複雑形状を持つ金型の加工向けなどに提案する。年間2億円の売り上げを目指す。
現行のSKSエクストリームは刃数が多く高能率に加工できるが、切削抵抗が高いのが課題だった。新製品は刃数を減らして抵抗を下げ、耐久性を高めた。刃数が減ったスペースを使って切りくずポケットの広さを確保し、切りくずの排出性を向上した。工具直径は50ミリメートルと63ミリメートルで、それぞれの刃数は3枚、4枚と従来比1枚ずつ減らした。
インサート(刃先交換チップ)の厚みは7・5ミリメートルで断面強度は同社従来製品比1・5倍の高剛性。インサート拘束面の形状工夫で保持力を高めた。ネジ1本の取り付けでインサートの動きを防ぎ、着脱も容易という。
物理気相成長(PVD)コーティングのインサート材種は耐摩耗性の高いJC8050を追加。炭素鋼やステンレス鋼などの平面削り、ポケット・曲面加工での使用を見込む。