ヤマザキマザック、中国生産の旋盤輸入 国内需要増に対応
ヤマザキマザックは、中国・遼寧省大連市の遼寧工場で生産するコンピューター数値制御(CNC)小型旋盤を輸入し、9月から国内で販売すると発表した。自動車や半導体製造装置向けを中心に国内需要が旺盛で、国内生産分だけでは供給が追い付かないため、輸入を加え、納期を短縮する。月間約10台で輸入を始め、供給状況を見て台数増を検討する。同社が中国工場から輸入するのは3年ぶり。
輸入する「クイックターン200L」は量販機種で、中小製造業を中心に受注が増えている。足元の納期は通常の2倍に延びているが、同旋盤の国内唯一の生産拠点である美濃加茂第1製作所では生産台数を引き上げるのが難しいため、輸入で賄う。
今後、市場動向を見つつ他の機種の輸入も検討する。同社は2013―15年にも今回と同様に国内需要に対応するため、遼寧工場からクイックターン200Lとマシニングセンター(MC)を輸入した。
遼寧工場は13年に稼働。生産増強を実施し、月産能力は16年比5割増の150台に高めている。