加工径32mm、ATC付き自動旋盤 シチズンマシナリーが今春発売
シチズンマシナリーは、主軸台移動型コンピューター数値制御(CNC)自動旋盤「シンコムL3212型」で、B軸用自動工具交換装置(ATC)搭載機を4月に発売する。価格は1656万円(消費税抜き)。月産4台を見込む。
最大加工径が直径32ミリメートルで、斜め加工を行うB軸ツールの自動交換により、複合・複雑加工に対応する。切削室内に配置した工具マガジンからATCスピンドルに工具を直接受け渡しするため、機械を止めずに4秒で工具を交換できる。
1度の段取りで13本のB軸用ツールをセット可能。インプラントなどの医療部品をはじめとする複雑部品加工のほか、複数部品を1度の段取りで連続加工できる。ダウンタイムを削減し、多品種少量生産にも対応する。
オプションで同社独自の低周波振動切削(LFV)技術も併用でき、切削加工の切りくずによる課題解決につなげられる。