ダイハツ、京都工場に新棟 小型車・軽生産に柔軟対応
ダイハツ工業は、約350億円を投じ、小型車や商用車を生産する京都工場に新工場棟を建設すると発表した。9月に着工し、2022年頃完成する。
塗装と組み立て工程を現在の工場棟から移し、新棟全体の完成前から段階的に稼働を始める。京都工場全体の生産能力は年17万台で現在と変わらないが、小型車と軽自動車の生産に柔軟に対応して効率を上げられる最新工場を目指す。
国内は235億円を投じ07年に稼働した、ダイハツ九州大分第2以来の新工場棟。京都工場の延べ床面積は、現状比7.6%増の8万9200平方メートルとなる。
京都工場は現在、「プロボックス」などトヨタ自動車向けの商用車や小型車の受託生産が中心。「ムーヴ」などの軽は滋賀工場の補助的な生産のみ。軽で培ったムダが少ない生産方式を発展させ、小型と軽の両方を柔軟に生産できる同社として初めての工場にする。