工作機械主要7社の1月受注、前年比35%増 内外需が大幅な伸び
日刊工業新聞社が13日まとめた工作機械主要7社の1月の受注実績は、前年同月比35.6%増の388億9100万円だった。内需は同29.1%増、外需は同40.7%増といずれも大幅な伸びだ。国内外の自動車、半導体、米国の航空機といった幅広い産業分野で設備投資が進んだ。オークマは合計が1月の最高を記録した。17年春からの活況が年を越して続いている。
オークマは国内で半導体、自動車、米国で自動車、航空機、中国では幅広に需要を取り込んだ。牧野フライス製作所はアジアがやや減少したが、外需は高水準の前年並み。全体では「国内で半導体、一般機械向けがけん引」(業務部)し、2ケタ増だった。
OKKは外需がほぼ倍増した。中国、韓国で有機ELパネル関連とみられる投資が活発になり、製造拠点のあるタイでは自動車向けが回復基調という。自動車関連ではジェイテクトがインドでまとまった受注を得た。中国、米国も堅調という。
低迷してきた大型機が主力の東芝機械は3カ月連続で20億円台後半を記録。国内は建設機械や金型向け、海外はインドの建機向けが良く、「大型機の引き合いが増え、受注につながり始めた」と復調気配だ。
日本では例年、設備投資を促す政府補助金を見越した買い控えがある。ただ、18年は「それほどのブレーキにならないのでは」との見方がある。