機械工具、切削工具生産35%減 13カ月連続マイナス
日本機械工具工業会がまとめた5月の機械工具生産動態調査によると、切削工具の生産額は前年同月比35・9%減の246億1100万円で、13カ月連続の減少となった。販売額は同36・0%減の244億6800万円で、14カ月連続の減少。販売額に占める輸出額は同36・9%減の88億100万円だった。新型コロナウイルスの感染拡大による顧客の設備投資減退が響き、すべての材種で生産、販売ともに大きく落ち込んだ。
主な品目別販売額は、ドリルが同30・9%減の37億2800万円、エンドミルが同34・7%減の31億2600万円、ネジ加工工具が同37・1%減の24億200万円、インサート(刃先交換チップ)が同39・3%減の101億4800万円。
材種別販売額で見ると、特殊鋼工具が同33・3%減の53億1700万円、超硬工具が同34・2%減の187億8400万円、ダイヤモンド・立方晶窒化ホウ素(CBN)が同44・7%減の14億8600万円だった。
また、切削工具に耐摩耗工具と鉱山土木工具を加えた機械工具の総計は、生産が同34・7%減の278億5000万円、販売が同34・5%減の278億7200万円だった。