デンソー、愛知・西尾に新工場 国内生産効率化
デンソーは2023年度以降に、愛知県西尾市に自動車部品の新工場を建設する。愛知県が20日、約52万平方メートルの用地を23年度までに造成してデンソーに引き渡すと発表した。造成費は約195億円。デンソーは国内工場の生産効率化などに向け、工場閉鎖や生産品目の移管に着手しており、新工場で将来を見据えた体制を整備する。
愛知県が造成する用地は、ディーゼル車用燃料噴射装置のコモンレールシステムを手がけるデンソーの善明製作所(愛知県西尾市)の南側に位置する。新工場などの詳細は検討段階という。デンソーは熱交換器を生産していた池田工場(愛知県刈谷市)を閉鎖し、西尾製作所(同西尾市)に集約するなど工場再編を進めている。
今回は愛知県によるオーダーメード型の造成用地で、同様の手法はトヨタ自動車が豊田市と岡崎市にまたがる用地に建設中の研究開発施設がある。