リードタイム短縮に効果 山田マシンツールのキー溝加工
山田マシンツールのスロッティング(キー溝加工)ツールの販売が好調だ。同製品は汎用工作機械に取り付けて使う。2014年に発売し、売上高は3年間で5倍(台数ベース)に拡大した。
これまで同加工は、専用機を持つ外注先に委託するケースが多かった。同ツールを汎用機に取り付けるだけでキー溝加工が内製できるため、リードタイムの短縮などに効果がある。
18年11月からイタリアのブリゲッティ・メカニカ(ボローニャ市)製の新製品の取り扱いを始めた。加工速度は従来機の5―6倍に向上、スロッター(立て削り盤)より速い。機械の補正機能もあり、傾きなどの精度出しができることから、歯車などの加工にも使用可能。山田社長は「3年後には新製品で月5台を出荷したい」と意気込む。