8月の工作機械受注、36%増 9カ月連続プラス
日本工作機械工業会が11日発表した8月の工作機械受注は、前年同月比36.3%増の1336億4200万円で、8月の最高額となった。
9カ月連続で前年実績を上回った。内需、外需ともに2ケタ増の大幅な伸びだ。外需は中国、米国を中心に幅広い産業分野で基調が強く、スマートフォン(スマホ)関連の大口があったとみられる。
8月は夏季休暇の影響で受注が前月を割り込む傾向があるが、外需は前月比4.3%増、内需は同6.1%減に抑え、それぞれ市況のよさを物語る。外需が8月に前月比増となるのは「極めて珍しい」(日工会事務局)という。スマホ関連の連続的な大口受注は、7月に終了したとみられていた。
企業別では牧野フライス製作所の受注が8月最高だった。
前年同月比では、内需が20.2%増の518億2300万円で7カ月連続の増加。2008年のリーマン・ショック以後で8月の最高額だった。外需は48.9%増の818億1900万円で9カ月連続増。
1―8月は前年同期比23.8%増の1兆315億1300万円だった。単純計算では年間1兆5400億円超となり、過去2番目に高い水準になる。