ワーク油分、切粉を除去 育良精機
育良精機はこのほど、ワークに付着した切削油や切り粉を除去する「パーツブロークリーナー」の幅500㎜タイプ「ISK‐PBC500」を発売した。従来の300㎜タイプ「ISK‐PBC300」に比べ、大きなワークや長尺のシャフトなどに対応するほか、作業スペースが広いため作業性が向上する。
加工後のワークに付着した切削油や切り粉は今まで、エアブローで工場の床に直接落とすか、加工機内で作業していた。ただ、現場が汚れるほか、加工機内での場合は加工中に作業が行えないなどの課題があった。
「パーツブロークリーナー」は移動式のエアブロー装置で、ブローガンを握るかフットペダルを踏むことによってワークをブローし、加工油や切り粉を落とすことが可能。また、同時かつ瞬時に吸引、回収するため、現場を汚さずに作業することができる。
本体はキャスター付きのコンパクト設計で、旋盤や給材機が並ぶ狭い通路でも簡単に移動できる。また、エア駆動のため、電気的トラブルや火災などのリスクが少ない。さらに吸引ファンを使用していないため、落とした部品や切り粉などが作業者に跳ね返る心配が無く、安全に作業できる。そのほか、補集物を溜めるタンクは本体から容易に取り出せるため、手を汚さず簡単に廃棄することもできる。
「作業スペースが広い500㎜タイプをラインアップに加えたことで、より大きなワークに対応できるようになった。多様な現場に提案していきたい」。
ニュースソース:日本産機新聞(https://nihonsanki-shimbun.com/)