スター精密、大径対応の主軸移動型自動旋盤 38mmまで加工
スター精密は、最大加工径38ミリメートル対応の主軸移動型自動旋盤の大径高機能モデル「SX―38」を開発したと発表した。医療、自動車、航空機関連の複雑形状部品向けに2020年4月に発売する。
工具ユニットの着脱が容易な「タイプA」、選択した工具のみが回転する独自のワンポジション工具駆動方式を採用した「同B」がある。いずれも消費税抜きの価格は同Aが2380万円、同Bが2400万円。販売目標はシリーズ合計で年60台。
同旋盤は10面タレット型刃物台と、B軸旋回式4軸対向型ミーリングユニット付きのクシ刃型刃物台を搭載した。正面ではタレット型刃物台とクシ刃型刃物台の同時加工が可能。背面加工専用のY軸制御付き8軸型ユニットを搭載し、正面・背面の同時加工による加工時間の短縮を図った。
サブ主軸にメーン主軸と同じモーターを使って出力を高め、加工能力を従来機比15%高めた。クシ刃型刃物台に搭載したミーリングユニットはマイナス45―90度の範囲で角度制御可能。各刃物台を斜めに傾けて配置し機械前面から各部への距離を短縮したほか、旋回式操作パネルなど使いやすさを追求した。