切削液の管理コスト半減 中部電が微細気泡活用装置
中部電力は、切削液や洗浄液の使用後の油分やスラッジなど不純物を効率的に除去する高速ファインバブル浮上分離装置「RaFloM(ラフローム)」を、関西オートメ機器(大津市)と共同開発したと発表した。
不純物を濾過するフィルターの長寿命化や清掃回数削減が可能で、管理費用を半減できるという。価格は約300万円。両社が同日に受注を開始。自動車工場や金属加工工場などに年間36台の販売を見込む。
同装置は遠心分離で不純物を分離し、ファインバブルを混ぜて表面に浮上させて取り除く。浮上速度が遅いなどの特異性があって直径0・1ミリ―0・01ミリメートルの微細気泡であるファインバブルを切削液などに混ぜると泡に不純物が付着して表面に浮上する。
再利用の液体は洗浄効果向上や硫化水素発生量低減などが見込める。