2月の工作機械受注、39%増の1551億円 15カ月連続増
日本工作機械工業会(日工会)が20日発表した工作機械の2月受注実績(確報値)は、前年同月比39・5%増の1551億9400万円で、単月で過去3位の額になった。増加は15カ月連続。日本、アジア、欧州がそろって同40%台の増加を記録し北米も同30%増に迫る高水準だった。翌3月は日本の決算月となり、現在の市況の良さをベースに、さらなる上積みが予想される。
内需は同43・6%増の581億9600万円で13カ月連続の増加。一般機械、自動車、電気・精密、航空・造船・輸送用機械の主要4業種がすべて増えた。一般機械のうち、金型は2カ月ぶりに減少。自動車部品の2月の120億円超えは、2001年に同区分の統計を始めてから初。国内の自動車関連の投資が勢いを増している様子がうかがえる。
外需は同37・2%増の969億9800万円で、15カ月連続の増加。アジアのうち、中国はスマートフォン(スマホ)向けが縮小したが、活発だった一般機械や自動車など他産業が吸収した。インドは同3・4倍の56億6100万円。ジェイテクトによるものとみられる、自動車向けの大口受注があった。