ユニマグテック、超硬合金の研削用濾過装置 低コスト・高純度切り粉回収
ユニマグテックは、超硬合金の研削工程で切り粉を低コストで高純度に回収できるクーラント液濾過装置「ユニマグ・ポータブルキャンドルフィルター」を発売した。
処理能力別に4仕様あり、毎分20リットル仕様で消費税抜きの価格は70万円からと低価格。超硬工具メーカーなどに売り込む。
濾過精度は1マイクロメートル(マイクロは100万分の1)と高く、フィルターは5年以上交換不要。台湾の総合濾過器メーカーの源利電磁工業製。処理能力が大きい別機種も提供する。
特殊構造の管状フィルターコアの外側から圧力をかけ周囲に切り粉を集積させ、内側から濾過後の液を吸い出す。3日に1度程度、逆方向にエアをかけて集積した切り粉を回収し、フィルターの目詰まりを解消する。
超硬合金は希少金属のタングステンの炭化物(炭化タングステン)が主材料。切り粉は回収時の純度が高ければリサイクル用に高価で売却できるが、低純度で回収され廃棄物として処理される生産現場も少なくない。研削の切り粉は微小でフィルターは目詰まりしやすい。対応する高価な濾過装置、頻繁なフィルター交換の低コスト化が課題だった。