加工ユニット3基搭載の倒立型CNC旋盤、高松機械が開発
高松機械工業は上部に主軸を設置した単軸旋盤のような「加工ユニット」を一体のベッド上に3基搭載する、倒立型コンピューター数値制御(CNC)旋盤「XV―3」を開発した。これまで同社製2軸機と単軸機、ローダー、他社製穴開け機で構成したラインが1台で完結する。チップコンベヤーなどの周辺機器も1台分で済み、ライン長が大幅に縮小する。顧客の反応を収集し早期の市場投入を目指す。
Y軸を標準搭載した加工ユニットに旋削加工や回転工具による穴開け加工などの役割を分けて自由に工程を構築し、1台の機械に集約できる。コレットチャック、3インチ、4インチの各チャックに対応。適正な加工対象物(ワーク)サイズは直径30ミリメートル程度で、自動車部品を想定する。
主軸がワークをつかみにいく機能や機内搬送装置も装備。主軸を奥側に30度傾けて搬送装置が横に移動する空間を確保。搬送装置のハンドは反転機構付きで、ワークの裏表を加工できる。加工ユニットには全て操作パネルが付く。制御装置は三菱電機製。