「3D PDF」編集ツール、エリジオンが開発
エリジオン(静岡県浜松市)は、3次元(3D)CADデータを含む「PDF」ファイル(3DPDF)のコンテンツやレイアウトを、ユーザーが自由にデザインできるツール「データ・パッケージ・スタジオ=レイアウトイメージ」を開発した。同社の製造業向け3Dデータ変換・活用支援ツール「ASFALIS(アスファリス)」の新版「EX8・1」に同機能を搭載し、27日に発売した。
3DPDFは汎用性が高く、欧米では多くの製造業が採用している。ただ、用途が3Dモデルを見るのにとどまっていたり、編集のしづらさから利用者が限定的だったりした。同ツールを使えばアスファリスで検出した3DCADデータの不具合箇所のほか、材質や寸法、加工時の公差などの帰属情報を用途に応じて編集、表示でき、幅広い分野でデータ共有が可能になる。
例えば調達部門なら設計変更の内容などと合わせ、部品調達に必要な情報だけをわかりやすく3Dデータで確認できるようになる。新規の導入費用は500万円(消費税抜き)から。自動車や航空機、電機メーカーなどをターゲットに、3Dデータの活用拡大につなげる考えだ。