金属3Dプリンター、AIで設計通り造形 三菱重工工作機械が今春製品化
三菱重工工作機械は、金属3Dプリンターに人工知能(AI)を適用し、設計通りの正しい寸法で造形する技術を開発した。これまで機内カメラで常時監視した造形画像を基に、制御を最適調整していた。ただ、溶融金属などでレンズが汚れていた際、画像がぼやけて正しく造形できなかった。
新技術はAIにより、不鮮明な画像でも精度を保てる。今春に製品化する。
三菱重工工作機械が2018年に本格発売した同社初の金属3Dプリンター「ラムダ」向けの技術で、世界でも珍しい。標準搭載を検討する。
同プリンターは、金属粉を出しながらレーザーで焼き固めるレーザメタルデポジション方式。2年後に10台程度の販売を見込んでいる。
新技術は、不鮮明な画像でもAIで造形途中の実際の寸法を認識する。
従来は、溶融金属が付いたカメラで撮影すると、造形物の寸法が実際より大きく認識されていた。制御調整は画像を基にするため、意図した造形物に仕上がらない課題があった。また、飛び散る溶融金属や、レーザー照射部のノズルに付着した異物を造形物と認識してしまう難点もあった。AIによって、これらの課題を解消する。