住友電気工業が発表した2019年4―12月期連結決算は、営業利益が前年同期比26・6%減の847億円、当期利益が同36・4%減の516億円だった。中国の景気減速の影響などで、主要5事業分野すべてが営業減益となった。売上高は主力の自動車用組み電線(ワイヤハーネス)や第5世代通信(5G)向け電子デバイスが増え、2兆3194億円と同1・1%減にとどまった。
減益要因ではワイヤハーネスの価格下落と生産立ち上げ費用が増えた。超硬工具や携帯機器向け電子基板の需要減少も響いた。情報通信関連は増収だったが、光ファイバーとケーブルの価格下落が減益要因となった。20年3月期通期の業績予想は据え置いた。