昨年度の工作機械受注、4年ぶり増 コロナ禍から回復鮮明
日本工作機械工業会(日工会)が発表した2021年度の工作機械の受注実績は、前年度比68・7%増の1兆6677億2300万円で、4年ぶりの増加となった。過去3番目の受注額で、1兆6000億円を上回るのは18年度以来3年ぶり。コロナ禍による景気減速からの回復傾向が鮮明となり、外需は過去最高を更新した。
内需は同73・6%増の5660億4000万円で、3年ぶりの増加となった。外需は同66・3%増の1兆1016億8300万円で、2年連続の増加。外需単独で1兆円を上回ったのは17年度以来4年ぶりとなる。
3月単月は前年同月比30・2%増の1664億8400万円で、17カ月連続の増加。単月の受注額として18年3月に次ぐ過去2番目の高水準で、1600億円超えは3年11カ月ぶり。期末効果に加えて、半導体関連などでの大口受注があったと見られる。
内需は同48・3%増の600億5000万円で、3年6カ月ぶりに600億円を上回った。外需も同21・8%増の1064億3400万円で、4年ぶりの1000億円超え。日工会はロシアのウクライナ侵攻などの影響が「短期的に下押し圧力としてどう出るか読みにくい」との見解を示した。