4月の工作機械受注、総額で最高値更新
日本工作機械工業会が発表した工作機械の4月受注実績は、前年同月比22.0%増の1630億5300万円で17カ月連続で増加した。
総額が3年ぶり、外需が4年ぶりに4月の最高値を更新した。内需も堅調で、2008年のリーマン・ショック以降で、前月に続いて2番目の高水準だった。
1―4月の総額は前年同期比33.4%増の6554億9800万円。年間で史上初の2兆円が視野に入る高ペースだ。4月は受注が集中する決算月の翌月に当たり、反動減が目立つ傾向がある。今年4月は前月比10.8%減ではあるが好不調の基準値である1000億円を大きく超えた。
4月の内需は、前年同月比35.7%の684億9200万円で15カ月連続の増加。「半導体製造装置やロボット向けを中心に一般機械が良かった」(牧野フライス製作所)、「自動車向けが多かった」(三菱重工工作機械)と多様な産業分野で設備投資が進んだ。
外需は同13.6%増の945億6100万円で17カ月連続増。6カ月続けて900億円に達した。スマートフォン(スマホ)向けの特需のほか、国内と同様に広範な分野で投資が盛んだったようだ。