機工流通景況調査 増加の回答率上向き40%超
愛知県機械工具商業協同組合は、2017年7-9月の景況アンケート調査結果を発表。
それによると、前年同月比で「同水準」と「増加」の回答がほぼ同じとなった。また、今年終盤に向けての景況は、「横ばい」と見ている傾向が強く80%を超えている。
詳細は次の通り。
【問1】最近3ヶ月間の売上高は、前年同月(2016年1~3月)と比較して
▽増加=43.6%▽同水準44.6%▽減少11.8%。前回に続き「増加」したとする回答が多くなり、4割を超えた。報道によれば日銀等の見方としては東海地方は「緩やかに拡大基調」にあるとしている。実感のない景気回復と 言われてきたが、株価の上昇等により企業の内部留保も増え、製造業中心のこの地方では、設備投資への意欲が高まってきているようである。
【問2】次の各項目について、現在の状況は、前3ヵ月(4月~6月)と比べてどのような傾向にあるか
▽仕入価格=上昇した34.7%、変化なし65.3%、下落した0%▽販売価格=上昇した11.8%、変化なし82.2%、下落した5.9%▽利益率=好転した1.0%、変化なし76.2%、悪化した22.8%▽在庫=増加した12.9%、変化なし71.3%、減少した15.8%。
回答に大きな変化はないが、コメントを見ると「仕入れの納期が長くなり、商品が入り難い」あるいは「注文は、量としてあるが、利益率は年々下がっている」などの声があった。
【問3】2017年終盤となる10月~12月の景況は、昨年と比較してどのようになると思うか?
▽好転する9.9%▽横ばい84.2%▽悪化する5.9%▽不明0%。
突然の総選挙が終わり、結果として選挙前と同様、自公が安定多数を占めたことから 現在の経済政策が継続されるものと思われる。
今回のアンケートは、選挙前に行われたものであるが、当面はこのまま推移するとの予測が80%以上超えている。
ニュースソース:中部機工新聞(https://www.toolnp.jp/)