非鉄金属用エンドミル投入 高速切削で省エネ貢献
田代精工は、銅やアルミニウム合金など非鉄金属加工用の新形状エンドミル「TSK―mill」の受注生産を始めた。
独自設計の刃先やチップポケットにより、切粉の排出性などを改善。高速切削で作業効率を改善し、生産性向上や省エネに貢献する。価格は1万1000―2万円(消費税抜き)。
1―2年後に年間1億5000万円の売り上げを目指す。
チップポケットのすくい面を円弧状に大きくした。一般的なエンドミルと比べ、ポケットに切粉が詰まらずに高速回転と高送りを実現できる。また刃先のすくい角度を40―55度と鋭利にしたことで、加工物への深い切り込みができ、バリやむしれといった不良を抑制。切削抵抗が少なく熱変形もしないため、仕上げ面が美しく整い、バリ取りなど仕上げ加工の負担を削減する。
製品サイズは直径6ミリ、8ミリ、10ミリ、12ミリメートルを用意。今後はステンレスなど加工できる金属の種類も増やす。将来は使用済みの工具を、今回開発した機構に改造するサービスやメンテナンスサービスも検討する。