日本タングステン、クーラントシステム向けマイクロバブル生成器 研削加工を高能率化
日本タングステンは、研削や切削の加工能率を向上させる同社製ウルトラファインバブル(UFB)クーラントシステムの補助装置「マイクロバブル(MB)生成器」を発売した。通常1分程度で消失する直径1マイクロメートル(マイクロは100万分の1)以上のMBを同生成器で補充できる。特に研削加工で効果を発揮。従来はMBが消失しないようにUFBシステムを常時稼働させる必要があった。同生成器を使えばUFBシステムを休止でき、コストを抑えられる。2020年度に500台の販売を目指す。
日本タングステンのUFBクーラントシステムは、直径1マイクロメートル未満のUFBと同1マイクロメートル以上のMBを生成する。研削加工の場合、UFBとMBの両方があることで加工能率を高められる。ただ超微細なUFBは約2週間残存するのに対し、MBは浮力で浮上し消滅しやすい。
そのため従来は加工機1台につきUFBシステムを1台設置し、同システムを常時稼働させることでUFBとMBの両方を供給していた。
新製品のMB生成器を補助装置として使うことにより、UFBシステムで一度作ったMBが消失してしまっても後から補える。加工機1台につきMB生成器を1台設置することで、従来のようにUFBシステムを加工機の台数分導入する必要がなくなり、初期費用も抑えられる。
「UFBクーラントシステムが1台あれば、5台程度の研削機で使い回せる。研削機の台数が多いほど、従来の使い方に比べて得になる」と、利点を説明する。