三菱重工、航空エンジン部品の新工場 長崎造船所内で稼働
三菱重工業は長崎造船所内に、短・中距離旅客機用のエンジン部品の新工場を完成し、稼働を始めた。燃焼器部品の加工や組み立てを手がける生産ラインを整備するとともに、自動搬送・自動工具交換システムなどの省人化技術も活用した。新型コロナウイルス感染症の影響を受けた国内線の需要回復を見据えており、段階的に生産規模を拡大する。
旧推進器工場(船舶用プロペラ工場)の跡地に建設し、グループ会社の三菱重工航空エンジンの長崎工場として運営する。IoT(モノのインターネット)や人工知能(AI)技術も活用して、生産性や内製のノウハウを高める。コロナ禍の前後で、欧エアバスの旅客機「A320ネオ」に搭載する燃焼器の生産計画に大きな変動はないという。