ミスミ、切削部品の納期半減 「メヴィー」で急ぎの調達可能に
ミスミグループ本社はユーザーが設計データをアップロードするだけで機械加工部品を調達できるオンデマンドサービス「meviy(メヴィー)」に新機能を追加する。
機械・設備向け切削部品の納期を半減する「納期選択サービス」を26日に始めた。調達のリードタイムを削減することでユーザー側の急な設計変更に柔軟に対応できる体制構築を支援する。
メヴィーでは見積もりをする際に、人工知能(AI)が材質と表面処理の有無から判断して「標準納期」を提示する。切削部品は表面処理がないと6日出荷だが、新サービスで「短納期」を選択した場合は半分の3日で出荷できるようになる。表面処理がある場合も通常は8日かかっていたものが、短納期対応では4日になる。
ミスミグループ本社は材料の手配工程などに改善を加えることで、切削部品の短納期対応が可能な生産体制を整えた。短納期を選択した場合の料金は通常の1・5倍程度になる。
メヴィーは2019年3月に切削部品の取り扱いを開始し、20年10月の取引量は前年同月比約2倍に増加した。機械や設備の製造現場では生産計画に基づき部品を調達するが、設計変更が発生し、急ぎの部品調達を迫られることも少なくない。部品の納期を短縮する新サービスで、増加する短納期での部品調達ニーズに対応する。