遠州工業、ベルト掛け替え不要なタッピング兼用ボール盤
遠州工業は、主軸の回転数を変更する際にベルトの掛け替えが不要なタッピング兼用ボール盤「ESS460MT―QCR」を発売した。
回転数変更の段取りにかかる工数を大幅に削減でき、ベルト掛け替え時に回転物に巻き込まれる危険も防げる。消費税抜きの価格は150万円。
スイッチ操作により回転数を電気制御する。低速と高速の二つのギアがあり、それぞれ毎分125―473回転で13段階、同529―2000回転で13段階の計26段階の変速が可能。
従来機種は機械上部のカバーを開けて、人手でベルトの位置を変えることで回転数を調整していたため、段取りに手間がかかっていた。また、作業中に誤って機械が運転してしまうと巻き込まれる危険があった。変速も6段階までしか対応できなかった。
多品種少量生産の中小製造業や、大手メーカーの試作部門などに売り込む。すでに大手自動車メーカー向けで1台の採用が決まっている。