シチズンマシナリー、タレットに低周波振動技術 自動旋盤の切りくず処理
シチズンマシナリーは、主軸台固定型コンピューター数値制御(CNC)自動旋盤の「ミヤノ」ブランドで、新シリーズ「ANX42SYY」を7月に発売する。低周波振動を活用した独自の切りくず処理技術をタレット(刃物台)に初搭載。複合加工、微細加工が可能で、省スペース化も実現した。価格は2050万円(消費税抜き)。月産10台を見込む。
新機種は同社として4年ぶりの新シリーズとなる「ANX」の第1弾。主軸の最大加工径は直径42ミリメートル、最大回転数は毎分6000回転。正面と背面の同時加工が可能な2スピンドル・2タレット仕様。ビルトインスピンドルモーターとリニアガイドの採用により、サイクルタイムを大幅に短縮した。
無人の連続運転に適した切りくず処理技術「LFV(低周波振動切削)」を搭載。上部、下部のタレットにはY軸を搭載し、可動軸が増えたことで複雑な加工に対応できる。
また、既存機種に比べ約20%の省スペース化を実現した。操作盤に15インチのタッチパネルを採用するなど操作性も高めた。