工作機械受注、4月25%増 2カ月連続1500億円超え 日工会まとめ
日本工作機械工業会(日工会)が発表した4月の工作機械受注額は、前年同月比25・0%増の1549億9100万円で18カ月連続の増加となった。内外需ともに好調を持続し、2カ月連続で1500億円を上回った。4月として18年に次ぐ過去2番目の実績で、すべての月を通じても過去8番目の水準だ。
4月は通常、3月の期末効果の分が剝落する。今回も前月比は6・8%減と2カ月ぶりに減少したが、それを踏まえても、日工会では「十分に高い水準」(調査企画部)との認識を示した。
内訳は、内需が前年同月比47・5%増の532億1700万円で、14カ月連続の増加となった。前月比は11・7%減で3カ月ぶりの減少となったものの、2カ月連続で500億円を上回った。半導体製造装置向けを中心に増産投資や自動化、デジタル化の推進に向けた設備需要が伸びた。
外需は前年同月比15・8%増の1017億7400万円で18カ月連続の増加。1000億円超えは2カ月連続。4月として初めて1000億円台に到達。前月比は4・0%減で2カ月ぶりの減少だが、中国や欧米を中心に需要は引き続き堅調に推移したと見られる。