テイ・エステック、浜松で生産体制再編 工場建て替え・倉庫集約
テイ・エステックは静岡県浜松地区の生産体制を再編する。浜松工場を建て替え、2022年8月に新工場を稼働する。外部に委託していた倉庫を新工場に集約するなど、25年までに浜松地区の生産拠点の再編を完了させる。生産性を高めつつ物流ロスや拠点管理費を削減し、効率化を図る。
新工場では導線を改善するほか、フレーム溶接など内製化領域を拡大し、高効率生産ラインを構築する。職場環境を充実化して従業員の満足度を高めるほか、工場の二酸化炭素(CO2)排出量の削減を強化する。
テイ・エステックは既に、鈴鹿工場や埼玉工場、本社を建て替えるなど主要拠点を更新してきた。浜松工場は国内拠点で一番古い建物とされ、建物を更新することで効率化する。競争力を高めて新規顧客・新商圏の獲得につなげる。テイ・エステックの保田真成社長は「受注があれば新たなラインを立ち上げられるようにしている。顧客に覚悟を見せる」と意気込む。