ミツ精機、航空機部品の専用工場完成
ミツ精機は、同社最大となる航空機部品加工専用の郡家第4工場を完成した。投資額は約10億円。稼働時期は未定だが、将来に備えた技術開発と航空機業界の回復時の増産に対応する。同業界が厳しい環境の中、三津社長は「(同業界は)必ず復活する。それまでに準備を進め下請けとしての存在感をさらに高めたい」と強調した。
新工場は郡家工場の隣接地に建設。敷地面積は6300平方メートル。鉄骨平屋建てで延べ床面積は3800平方メートル。既存工場を含めた生産能力は現行比で約3割増の見通し。最新鋭の工作機械を導入し、現在の受注品より高度な技術が必要な付加価値製品に挑む。
また非破壊検査員の資格者育成や同関連設備の導入で自社で同検査を実施した加工品の2022年度からの納品を目指す。
同社は72年に航空機部品の本格加工を開始した。ジェットエンジン部品やランディングギア(脚)部品、航空搭載機器部品を手がけている。