タンガロイ、ホルダーを共有できる刃先交換チップ
タンガロイは、高硬度鋼旋削加工用インサート(刃先交換チップ)「T―CBN」シリーズに、刃先角25度のY形と同45度のF形を追加し、発売開始した。価格はY型の「2QP―YNGA160404BXA20」が6490円(消費税込み)。計39アイテムで、初年度に3億円の販売を見込む。
既存インサートのV形、D形に加え、同じホルダーを共有できるY形とF形を設定したことで、工具本数を増やさずに加工適用範囲を拡大可能。高硬度鋼加工での加工コスト削減につなげられる。Y形は、V形の刃先を両側から5度ずつ削り落とした形状の両面仕様2コーナータイプ。加工対象物(ワーク)との干渉がしにくく、高硬度鋼部品の細かい「ヌスミ加工」や細いV溝加工などに有効となる。
F形はD形の刃先角を10度狭めたことで、立壁の引き上げ加工などでワークとのクリアランスが大きくなり、切りくずのかみ込み境界近傍に発生する異常損傷などを大幅に低減できる。