ノア、プラスチック加工用切削工具投入 独社製の刃先交換式
ノアは、ドイツのディーターレ製の刃先交換式プラスチック加工用ターニングツール(旋盤用切削工具)を発売した。自動車の軽量化などでプラスチックの需要が増えるとみて専用切削工具を投入した。刃先だけを交換できるため、位置決め設定作業が容易になる。消費税抜きの価格はホルダーが2万1600円から、突切りインサート(刃先交換チップ)が8100円から。
これまで金属加工に比べプラスチック加工は需要が少なく、専用切削工具は特注対応が多かった。ディーターレのプラスチック用標準ツールは、鋭利な刃先で熱の発生を抑えたのが特徴。突切りインサートは外径加工用で切削タイプと切りくず不排出タイプの2種類があり、プラスチックの材質や加工サイズに応じてラインアップをそろえた。特注にも対応する。
プラスチックは金属に比べ軟らかく、旋盤による加工時に熱の影響を受けやすい。このため金属加工用工具を転用できず、手作りや特注品に頼る例が多かった。