中村留精密、工作機械内蔵ロボ開発 搬送―チャック爪交換を自動化
中村留精密工業は、加工対象物(ワーク)の搬送からチャック爪交換までを自動化する工作機械内蔵型ロボット「Flex Arm(フレックスアーム)」を開発、発売した。
多品種少量生産への対応と生産効率の向上を目指す中小企業を中心に拡販する。価格は1065万円(消費税込み)。初年度120台の販売を目指す。
工作機械の中に搭載し、ワーク搬送用ハンドとチャック爪交換用ハンドをそれぞれ自動で交換することにより、多品種少量生産の大きな課題であった品種切り替えの自動化を実現。夜間無人自動運転を可能にした。
内蔵型による機械との高連携性により立ち上げ時間を短縮し、付属する操作盤でのコントロールを容易にした。また機械の高さを変えず、外付けの設置もないため省スペースに加え、作業者の動線を確保できる。同社によると内蔵型は世界的にも珍しいという。
まず同社製2スピンドル2タレット複合加工機「WY―150」に搭載し、今後は各機種に合わせてラインアップを追加する。