日新ダイヤ、単結晶ダイヤ工具即納 半導体向け取り込む
日新ダイヤモンドは、単結晶ダイヤモンド工具(イメージ)の即納体制を整えた。標準品として在庫することで、従来の受注生産では約30日かかっていた納期を短縮。
半導体や電気自動車(EV)関連向けに拡大が見込まれる単結晶ダイヤ工具による鏡面切削加工の需要を取り込む。
単結晶ダイヤ工具は切削摩耗が小さく、高速切削で鏡面が得られる。ただ多結晶ダイヤモンド(PCD)工具と比べ高価なため、業界でも受注生産が主流。同社は単結晶ダイヤをインサート上に特殊接着し、標準品として在庫を持つ。即納体制を整えることで受注の機会ロスを減らし、差別化を図る考えだ。
単結晶ダイヤ工具による鏡面加工は半導体関連向けが好調で、EV関連の需要拡大が見込まれる。第一弾として旋盤加工用で最小の4品番8品目を標準品としてラインアップ。国内のほかアジアや欧州、北米市場などへ投入する方針。
同社はOSGグループ。OSGと連携しての販路開拓も進める。