オークマ、新省エネシステムを工作機械に標準搭載
オークマは、工作機械用の新省エネルギーシステム「エコ・スイート・プラス」を同社製コンピューター数値制御(CNC)装置に標準搭載し2022年2月にも出荷を始めると発表した。電力使用量や二酸化炭素(CO2)排出の表示・記録、暖機運転の自動停止など既存システムから機能を拡大。社内の門型マシニングセンターでCO2排出の30%削減を実証した。顧客の脱炭素を後押しする。
同社は省エネシステム「エコ・スイート」を14年から提供し、搭載機を累計3万5000台納入した。CO2排出・各部消費電力の表示、非加工時の暖機運転自動停止、電力消費が大きいミストコレクターやチップコンベヤーの最適制御などの機能を持つ。
同プラスは、CO2排出や各部位の消費電力の記録管理機能を追加しネットワーク対応を向上。暖機運転の自動停止では機械操作時や保全作業時も対象にした。ミストコレクターなどの運転制御は、より緻密化しCO2排出削減を徹底した。
同社は熱変位に対応しやすい機械設計、加工空間変位の検知・修正などの独自技術で、脱炭素対応へのアピールを強化する。新省エネシステムで差別化をさらに進める。