タンガロイ、ステンレス旋削加工用の新材種
タンガロイは、ステンレス鋼の旋削加工用材種に、高速切削に最適な化学気相成長(CVD)コーティング材種と、断続加工および重切削用の物理気相成長(PVD)コーティング材種を追加し発売した。価格は代表型番の「CNMG120408―SDM T6215」が1034円(消費税込み)。初年度1億800万円の販売を見込む。
CVDコーティング材種「T6215」は、厚さが従来比3割増のコーティング膜を採用し、耐摩耗性を高めた。最外層には逃げ面摩耗に効果的な高硬度外層を採用。高速切削での連続加工でインサート(刃先交換チップ)の長寿命化を実現する。
PVDコーティング材種「AH6235」は、チタン高含有で耐熱性の高い厚膜PVDコーティング膜を採用。すくい面のクレーター摩耗を抑えられる。靭(じん)性の高い専用母材により、耐欠損性に優れ、断続加工や大きな切り込み加工でも高い信頼性を発揮する。