大弥精機、スピンドル修理受託 経費節減ニーズに応える
大弥精機は、工作機械用スピンドルの修理事業を開始した。自社製以外にも、国内外の他社製の修理や工作機械メーカーの修理業務も引き受ける。修理が必要になった際、新品との交換より安価で早期に復旧できる点を訴求。5年後に同事業で売上高7500万円以上を目指す。
スピンドルを修理する場合、費用は新品との交換に比べ半分以下で済む。また納期は新品交換の場合で約3カ月間かそれ以上要するが、修理は約1カ月間で完了する。
コロナ禍から景気が回復途上にある中、海外製の高性能機の修理も含め、問い合わせが増えている。修理が必要になった際、メーカーの指示通り新品へ交換していたユーザーから「より安価な修理で設備を延命し、経費を節減したい」といったニーズが顕在化していた。大弥精機によると、自社製に加え他社製のスピンドルを修理する企業は珍しく、新規性があることから新事業として立ち上げた。
同社は工作機械用スピンドルメーカーとして30年以上、多種多様なスピンドルを顧客のニーズに合わせてオーダーメードで製造。国内外、自社・他社問わず構造を推察して修理できる高い技術力と多くのノウハウを持つ。今後、事業拡大に向け複合研削盤を導入し、高効率の修理工程を構築する予定。また、ユーザーにスピンドルが修理して使えることを認知させるため、情報発信にも力を入れる。