山善、ヒルトップ製ソフト提供 加工プログラムを自動作成
山善はHILLTOPが開発した部品加工プログラムの自動作成ソフトウエアサービス「COMlogiQ(コムロジック)」を開始した。基本料金15万円(消費税抜き)と、プログラミングする部品数に応じた従量課金制の使用料で構成。50種類の部品の加工プログラムを作成する場合は47万円(同)となる。
コムロジックに加工部品の3次元(3D)データを送信し、穴・交差情報を指示することで、数値制御(NC)データといった加工プログラムや加工手順書を自動作成する。山善では販売店を通じて、アルミニウム・樹脂部品の試作や多品種小ロット製造の加工メーカーに提案する。
山善の取り扱う5軸マシニングセンター(MC)のオプションとし、第1弾として松浦機械製作所(福井市)の5軸立型MC「MX―330」と組み合わせる。自動作成ソフトは理論上、全ての5軸MCに対応可能としており、実証が終了次第、他機種や他社製品へも順次拡大していく方針だ。初年度で10セットの成約を目標にする。
コムロジックはSaaS(サービスとしてのソフト)によって展開。ヒルトップが数十年蓄積した切削部品加工の加工データと、工程設計や形状認識などの人工知能(AI)を組み合わせ、生産現場において作業負担が大きい加工プログラムの作成と、加工機械の操作を自動化する。
加工部品によるが、同ソフトを使うことで作業時間を約4分の1に短縮できるという。加工結果をAIにフィードバックし、加工プログラムをより最適化する仕組みも構築する。