ジェイテクト、円筒研削盤を一新
ジェイテクトは、工作機械で主力の円筒研削盤を一新すると発表した。得意の高精度・高機能機に加え、価格を抑えた普及タイプ「B」など全5タイプを提供する。第1弾で加工対象物(ワーク)直径が100ミリメートル以下の小型「1シリーズ」を4月1日に発売した。中型、大型も追加し、年間全体で600台の販売を目指す。競争力を高め主力のエンジン部品向けに代わる新需要を開拓する。
生産ロットが多い順に高生産性「R」、高汎用性「S」、B、熟練加工を自動化する「G」、超高精度「L」の5タイプを提供。各タイプの中型「3シリーズ」を2022年秋、大型「5シリーズ」を23年に投入する。
研削抵抗を減らし消費電力を1割減らす新砥石(といし)を採用。非加工時間の暖機運転を最小化、サイクルタイムの25%減などで全体を省エネルギー化した。
変形と熱変位を同時解析する新技術も採用した。8時間連続時の寸法精度保証をプラスマイナス1・5マイクロメートル(マイクロは100万分の1)と従来機の10倍に高めた。