大野精工、放電加工機用治具発売 水平調整を効率化
大野精工は、ワイヤ放電加工機の加工対象物(ワーク)の水平調整作業を効率化する治具「PADシリーズ」を開発、発売した。六角レンチでネジを回してX・Y方向の傾きを1ミリ―100ミリメートルの範囲で調整できる。仕様は「200」とZ軸調整機能を加えた「300」の2種類。消費税抜きの価格は「200」が11万5000円、「300」が12万9000円。
主力の自動車部品加工の技術を活用し、自社生産する。調整部に精密な鋼球を使用(特許出願中)しているため耐久性が高い。また従来のようにシムプレートなどを挟む必要がなく、熟練者でなくても簡単に作業できる。オプションでワークを載せるサブプレートを用意、価格は3万9000円(消費税抜き)。
大野精工は2021年から中国メーカー製のモリブデンワイヤ放電加工機の国内販売を手がけている。PADシリーズは年間40個の販売目標に向け即納体制を整え、放電加工機の拡販につなげる。