精度高級機並み ナガセインテグレックス、安価で省スペースの研削盤
ナガセインテグレックスは、高級機に近い精度と効率、従来機比半分の省スペースを両立した中型門型平面研削盤「SGX―126=写真」を7月1日に発売する。消費税抜きの価格は5200万円と、普及機並みとした。多様な部品や金型プレートの加工用に年間10台の販売を目指す。
機械全体を3点で支える新構造により、工場床面や機械の経年変化の影響を受けにくくした。設計を一新し機械剛性(静剛性)を従来の2倍、振動のしにくさ(動剛性)を同1・25倍にした。
設置面積は縦4500ミリ×横2160ミリメートルで、加工範囲は長さ1200ミリ×幅600ミリ×高さ100ミリメートル。砥石(といし)軸モーターの出力を従来機比2倍の15キロワットとし、最大で直径510ミリ×幅750ミリメートルの砥石で高効率に加工ができる。
テーブル(チャック上面)の高さは従来比300ミリメートル低い850ミリメートル。作業者の足元もスペースを空け、作業がしやすい。油圧シリンダーには稼働状況に応じてポンプ駆動を加減速する機能を追加し消費電力を半分にした。
同社は超精密のハイエンド機が得意。SGXで普及市場での競争力を高める。SGXは今後シリーズ化し、拡大する高精度研削市場で攻勢をかける。