4月の新車販売、10%増34万2876台 4カ月連続プラス
日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が発表した4月の新車販売台数は、前年同月比10・5%増の34万2876台となり4カ月連続で前年実績を上回った。中央発條の事故影響があったものの前年同月にあった認証問題による生産停止の反動増が寄与して、2ケタの伸びとなった。
メーカー別ではダイハツ工業が同2・5倍の4万1258台と伸長した。
登録車は同4・6%増の21万7064台で4カ月連続の増加。乗用車は同5・2%増の19万1066台で4カ月連続の増加だった。貨物車は同微減の2万5218台で3カ月ぶりの減少、バスは同14・4%増の780台で3カ月連続の増加だった。「中央発條の影響がにじむが、一部の車種が堅調に推移し、認証問題の反動増で増えている」(自販連)。
軽自動車は同22・4%増の12万5812台で4カ月連続で増加した。乗用車が同24・5%増の9万6038台、貨物車が同15・9%増の2万9774台でそれぞれ4カ月連続で増加した。全軽自協では「前年にダイハツが製造する車種が出荷停止となっていたことの反動が大きい」とする。背が高くスライドドアを備えたスーパーハイトワゴン系の車種が好調で、ダイハツやスズキなどが台数を伸ばした。
今後の見通しについては「前年5月は認証問題後の全車種出荷再開の時期と重なり、この4カ月間のような大きな反動増を見込むのは難しい」(全軽自協)とするものの「中央発條の生産再開に加え、新型車や車種の改良などが今後予定されており、供給が改善する」(自販連)とみられる。需要が堅調に推移する中、市場の活性化を期待している。