4月の新車販売、ホンダ「N-BOX」首位堅持
日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が発表した4月の車名別新車販売によると、ホンダの軽自動車「N―BOX(エヌボックス)」が前年同月比0・3%減の1万4947台で9カ月連続の首位を維持した。認証不正問題が影響し2月以降、上位30位圏外となっていたダイハツ工業は軽「ミラ」が同39・4%減の3360台で26位に浮上。同社は7日、約4カ月半ぶりに国内全ての工場が稼働し、今後の台数増が見込まれる。
2位は1月に一部改良があったトヨタ自動車の小型車「ヤリス」、3位には4月にセダンなどの一部改良があったトヨタ「カローラ」が入った。ホンダのコンパクトスポーツ多目的車(SUV)「ヴェゼル」は前年同月比2・6倍と大幅増。スズキの軽「ハスラー」や、トヨタの高級ミニバン「アルファード」も伸長した。
一方、3月に6位で、2023年度通年でも7位と人気が高いトヨタのハイブリッド車(HV)「プリウス」は、4月にリコール(無料の回収・修理)を届け出た影響などもあり、同43・2%減の4452台と大きく減少した。
23年度通年で5位と人気車種だったダイハツの軽「タント」は同84・4%減の1866台で、4月も30位圏外だった。4月10日に生産を再開したタントよりも先に、2月26日に生産再開したミラが30位圏内に入った。ダイハツは既に全車種の受注を再開。生産についても軽「ムーヴキャンバス」と小型車「ロッキー」のHVを除いて再開している。