4月の新車販売、トヨタ「ヤリス」首位 10.8%増、一部改良効果
日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が発表した4月の車名別新車販売は、トヨタ自動車の小型車「ヤリス」が前年同月比10・8%増の1万5258台で2024年12月以来4カ月ぶりの首位となった。25年2月の一部改良による、てこ入れの効果が現れた。
2位のホンダの軽「N―BOX」は前年同月比0・5%減の1万4868台。3位のスズキの同「スペーシア」は同6・4%増の1万3336台だった。スペーシアは24年9月にアウトドア仕様の「スペーシアギア」を発売した増販効果が継続した。
スズキの軽4輪駆動車「ジムニー」は受注残の解消が進み、同47・9%増の4578台(21位)。ジムニーは登録車に該当する小型4輪駆動車「ジムニーシエラ」と5ドアモデル「ジムニーノマド」も同2・3倍の4399台で24位にランクインした。ジムニーノマドは25年1月の発表後に予想を上回る注文があり、注文受け付けを停止したが、4月3日の発売から単月で2524台を販売した。
ダイハツ工業は各車種で大幅に販売台数が増加した。5位の軽「タント」は同4・8倍の8923台、10位の同「ムーヴ」は同29・7倍の6683台、18位の同「ミラ」は同42・4%増の4786台、26位の同「タフト」は同6・9倍の4088台だった。認証不正で受けた影響からの反動増が要因。ダイハツがOEM(相手先ブランド)供給しているトヨタの小型車「ライズ」も同59・7%増の5999台(16位)、同「ルーミー」は同4・4倍の5850台(17位)と大きく伸びた。