中部経産局5月発表 最近の管内総合経済動向
中部経済産業局は、5月12日公表の「最近の管内総合経済動向」で、管内(愛知・岐阜・三重・富山・石川)の経済活動についての総括判断を、4ヶ月連続して「緩やかに改善している」とした。
※)比較は、断りのあるものを除き、平成29年3月の実績値による。
個別の項目では、生産の判断を「持ち直している」から「横ばいとなっている」に22ヶ月ぶりに下方修正した。判断変更は5ヶ月ぶり。
鉱工業生産指数(3月速報)は前月比2.3%減と2ヶ月ぶりに低下した。主力の輸送機械は同3.8%減。乗用車は、海外向けが横ばいとなっているものの、国内向けが弱含み。自動車部品は、海外向けが増加しているものの、国内完成車向けが横ばいとなっている。
汎用・生産用・業務用機械は、金属工作機械(海外向け)、土木建設機械に持ち直しの動き、繊維機械、金型に増加の動きがみられ、同2.7%増となった。
管内主要8社の金属工作機械受注(国内向け)は、自動車工業向けが3ヶ月連続で前年を上回ったものの、一般機械工業向けが2ヶ月ぶりに前年を下回り、全体でも4ヶ月ぶりに前年を下回った。
先行きについては、世界経済の下振れ、各国政策の不確実性の高まり、為替の動向、中小企業の経済環境の悪化などに注視が必要、各種政策の効果が生産や投資、所得の増加につながることが期待されるとしている。