ジェイテクト、傾斜旋回式主軸の5軸MC 航空機部品など難削材向け
ジェイテクトは、主軸が斜め方向から旋回し、航空機部品などの難削材を加工できる5軸制御マシニングセンター「FH630SX―5A」を発売したと発表した。傾斜旋回式主軸は同社初で、5軸MCの旗艦機種と位置付ける。主軸の最高回転速度は毎分1万5000回転で、同社の現行製品で最速。価格は標準仕様で8630万円(消費税抜き)。年間20台の販売を目指す。
傾斜旋回式主軸の旋回角度は230度で、競合他社より20―30度広くした。配線など内部設計を工夫した。真上、斜め、真横などさまざまな角度から加工できる。
同式主軸では大型で重い加工対象物(ワーク)をパレットに搭載できるため、チタン製インペラなど難削材部品に対応する。
ワークに主軸を近づけて加工できるため、短い工具を使用できる。長い工具より振動を抑えられ、工具寿命を延ばせる。